消費者金融調査をもとに資産階層別に分析すると、「お金持ち」と一言で言っても、その資産の中身(ポートフォリオ)は階層によってまったく異なることが分かります。
ここで重要なのは、すべて金額ではなく「割合」の話だという点です。
資産が少ない人ほど「現金比率」が高い
まず明確に見えてくるのが、資産が少ない人ほど現金資産の割合が非常に高いという事実です。
これは「現金をたくさん持っている」という意味ではありません。
あくまで 資産全体に占める現金の比率が高い という話です。
一方で、高所得者・高資産層になるほど、
現金での貯蓄割合は下がり 資産は分散され、働く資産へ移行していきます
現金は安全ですが、基本的に利益を生みません。
**「守るお金」より「増やすお金」**が重視されていくのです。
車両・住宅も同じ構造を持つ
車両についても同様の傾向が見られます。
資産が少ない人ほど、車が資産全体に占める割合は大きい 資産が増えるほど、車にかける金額は増えても「割合」は下がる
住宅も同じです。
資産が少ない層では、そもそも住宅を所有していない人が多い。
そのため、中間層(資産が増え始めた層)で住宅比率が最も高くなるという特徴があります。
しかし、さらに資産が増えると
住宅は「生活の一部」 資産の中心は別のところに移る
という構造に変わっていきます。
高所得者ほど「収益資産」を多く持つ
資産が増えるにつれて顕著になるのが、収益資産の比率です。
不動産 株式 事業持分
これら「利益を生む資産」の割合が、資産階層とともに明確に増えていきます。
特に
資産1億5,000万円以上〜150億円未満の層では、
不動産と株式が資産の大きな部分を占めることが分かっています。
資産150億円以上の世界は「事業オーナーの世界」
資産が150億円を超える層になると、構造は一変します。
この層では、
資産の50%以上が「事業利益」 つまり、個人が深く関与する事業の所有
が中心になります。
このレベルに到達するには、
M&Aによる会社売却 複数事業のオーナー 事業を拡大・統合する立場であることがほぼ必須です。
**労働・投資の延長線ではなく、「事業そのもの」**が資産の核になります。
資産と最も相関が高いのは「収入」
金融調査から明確に分かるのは、
**資産と最も強い相関関係を持つのは「収入」**だということです。
収入が高い人ほど 長期的に見て資産も多い
これは極めて現実的な結果です。
資産が少ないうちは「投資」より「稼ぐ力」
資産が極端に少ない状態では、
投資にお金を回す余裕は基本的にありません。
この段階で最も重要なのは
一生懸命働くこと スキルを身につけること 収入を上げること
です。
収入が安定し、余剰資金が生まれた段階で、
小額の投資を始めるのは良い選択でしょう。
本当に儲かる投資話は「お金持ち」に回ってくる
現実として、
本当に条件の良い投資話は、資産1億円以上の層に集まります。
理由は単純です。
多数の人から少額を集めるより 一人から1億円、10億円を投資してもらう方が圧倒的に楽
だからです。
その結果、
お金がない人のもとに届く投資話は
詐欺もしくは、利益の薄い案件 条件が異常に厳しい信託投資
である可能性が高くなります。
特に注意すべきなのは
あり得ない利回り リスクの説明が曖昧な話です。
富の階段を上るために必要な視点
資産を増やすために重要なのは、
その時点の自分にとって「最も合理的なお金の増やし方」を選ぶことです。
資産が少ない → スキルと収入 資産が増えた → 投資 資産が大きい → 事業
富の階段は、段階ごとにやるべきことがまったく違います。
ここを履き違えないことが、
遠回りせずに資産を築く最大のポイントです。

コメントを残す