比較と競争から生まれるドーパミンでは、人は幸せにならない
人は本能的に、他人より優れていると思いたい生き物だと思います。
これは人間の深いところに刻まれた本能でしょう。
昔の人類は、生きるか死ぬかの世界で生きていました。
その環境では、
他人より強い 他人より優れている 他人より資源を持っている
という状態は、文字通り生存に直結するものだったはずです。
しかし現代社会、とくに日本においては、
生きるか死ぬかという状況で暮らしている人は非常に少なくなりました。
それでもなお、人は他人と比較してしまいます。
他人の「幸せそうな部分」だけを見てしまう
今の社会では、他人の生活が簡単に目に入ります。
SNSやメディアを通して、
成功している姿 楽しそうな瞬間 豊かな生活
そういった場面を見る機会が増えました。
しかし多くの人は、自分の弱みを人に見せることが苦手です。
そのため、人はどうしても
自分の良い部分だけを外に見せようとします。
結果として、
他人の生活が実際よりも輝いて見える。
いわゆる
**「隣の芝生が青く見える現象」**が起きます。
本当にそれは欲しいものなのか
ここで一度考えてみる必要があります。
今、自分が
「頑張ってでも手に入れたい」
と思っているものは、
本当に自分が望んでいるものなのでしょうか。
それとも、
「他人より優れていると思われるもの」
を追い求めているだけなのでしょうか。
なぜ9秒台で走る人はすごいのか
100メートルを9秒台で走る人は、確かにすごい。
しかしそれはなぜでしょうか。
それは、
9秒台で走れる人が少ないからです。
つまり、多くの場合
価値は
他人との比較の中で決まります。
だからこそ人は、
自分の位置を
他人との比較で測ろうとしてしまうのです。
成長と幸せは別のもの
ここで大切なのは、
成長と幸せは別のものだということです。
他人と比較して、
もっと上を目指す 成長する 技術を磨く
これはとても大切なことです。
しかしそれは
成長のためのエネルギー
であって、
幸せを生むものとは限らない。
他人より優れているからといって、
必ず幸せになれるわけではありません。
幸せは「今あるもの」に目を向けること
幸せになるために必要なのは、
今与えられているものに
目を向けることだと思います。
少し昔を振り返るだけでも分かります。
昔は、
テレビ 携帯電話 高性能な家電
こういったものは、とても貴重なものでした。
今では多くの家庭に
テレビ スマートフォン 車
があります。
キッチンのリフォームも、
少し貯金をすれば実現できる時代です。
一軒家も、場所を選べば手に入れることができます。
これは多くの企業が、
「より良い生活を多くの人に届ける」
ために努力してきた結果でもあります。
私たちはすでに豊かな社会に生きている
今の日本では、
食べるものがない 寝る場所がない
という状態になる人は多くありません。
一家に一台の車。
一人一台のスマートフォン。
これは世界で見れば、
かなり豊かな状態です。
しかし人は、
それに慣れてしまいます。
そしてまた他人を見て、
自分の不足に目を向けてしまう。
上には必ず上がいる
どれだけ努力しても、
もっと稼ぐ人 もっと成功する人 もっと豊かな人
は必ず存在します。
だからもし、
「他人より優れることで幸せになろう」
と考えてしまうと、
その競争には終わりがありません。
まとめ
比較や競争は、
成長のエネルギーにはなります。
しかし、
幸せの源ではありません。
幸せになるためには、
以前の自分と比べること 今あるものに目を向けること 感謝すること
この視点が必要だと思います。
どれだけ優秀になっても、
どれだけ年収が上がっても、
上には必ず上がいる。
だからこそ、
「今ある豊かさ」に気づくこと。
それが、幸せに近づく一つの方法なのではないかと思います。
コメントを残す